RENAと女子格闘技を引っ張っていた超天才キックボクサー
現在、人気急騰中のRENA。ご存知の方も多いと思いますが、このRENAのライバルとして女子格闘技を盛り上げていたのがこの神村エリカ。 体調不良により敗戦を余儀なくされることもありましたが、実力は他の女子選手に対して完全に頭3つくらい飛びぬけていました。
歴代選手と呼ぶには早いですが女子格闘技界史上最高の逸材です。今回はこの「神村エリカ」について書きたいと思います。
プロフィール
本名:神村 江里加
出身:東京都
生年月日:1992年12月30日
所属:山木ジム→侍塾→チームPETER☆RABBIT→TARGET
身長/体重:158㎝/47kg
戦歴/獲得タイトル
戦歴:31戦 28勝 3敗 (15KO)
獲得タイトル
- WPMF世界女子ミニフライ級王座
- WMC世界女子ミニフライ級王座
- WBCムエタイ女子インターナショナル・ライトフライ級王座
- 第2代RISE QUEEN
- 第3代J-GIRLSミニフライ級王座
- Girls S-cup2011 優勝
話題のRENAとの対戦成績は
RENAとは過去に公式に1度。非公式で1度の合計2回対戦しています。
まず、非公式はエキシビジョンマッチで判定は付かず。
次に公式戦は初代RISEQUEEN決定戦。結果は3-0の判定負け。
公式戦の結果としてはRENA選手の1戦1勝となってますが、非公式で行われたエキシビジョンマッチでRENA選手はボコボコにやられています。
まず、エキシビジョンマッチの経緯です。
もともとRENA選手は外国人選手と対戦予定でしたが、当時震災後ということで原発・放射能を警戒した外国人選手が来日せず。
前日の昼に急遽、神村選手の元にエキシビジョンマッチの依頼が。もちろん試合前ではないので神村選手は調整できていません。
しかし、RENA選手とは「バチバチにやり合う」と意思確認をした上でエキシビジョンマッチへ。
3分1Rのみの試合にも関わらず、神村選手はRENA選手を相手に完全なダウンを一回。そしてその後もカウンターが決まりほぼワンサイドの展開という内容でした。
その後の公式戦でRENA選手が判定勝利を収めていますが、それでも神村選手の方が強いと思う人が多いのも事実でした。
世界ベルトを3本獲得し絶対的な地位を確立するも体調不良を理由に早期引退。
現役中、神村選手が獲得したベルトは全部で6本。
そのうち、世界ベルトは3本。
試合を観れば圧倒的に強いのはわかりますが、実績としても十分です。
かつて、佐藤嘉弘が神村選手の試合を解説したとき、神村選手の蹴りの音に対して「女子で相手を蹴った時にあの音が鳴るのは神村選手だけ。」とも言っています。
本当強すぎて相手を選ぶのに苦労したことやオリンピック関係者から女子ボクシングに転向するようオファーが続いたなどの話は有名です。
そんな神村選手ですが体調不良を理由に現在はもう引退しています。
2008年に15歳でデビューし、2013年20歳の若さで引退しています。
体調不良についての詳細は公開されてませんが、医師の診断の上現役を続ける事は困難と発表されています。
2010年ごろからは体調不良と戦いながら現役生活を送っていたとの事。
本当に惜しい限りです。まだまだ若いからRENA選手の刺客として復帰してくれないか期待のところですが難しそうですね。健康第一です。
そんな神村選手ですが、現在はキッズを中心にキックボクシングの指導を行っているそうです。
女子格闘技史上最高の逸材ですから、教えてもらう特に女子選手は嬉しいですね。